飯尾寺

本堂に安置されている木造不動明王坐像は、鎌倉末期の作と言われ、国の登録有形文化財に指定されています。
1/2
本堂に安置されている木造不動明王坐像は、鎌倉末期の作と言われ、国の登録有形文化財に指定されています。
長柄町の有形文化財に指定されています。
史跡・庭園 スポット

地図で見る

コースに追加

お気に入り

マップ・ナビへ送る

飯尾寺は正和3年(1314年)に創建されました。本堂に安置されている木造不動明王坐像は、鎌倉末期の作と言われ、国の登録有形文化財に指定されています。ヒノキの寄木造りで体奥深く、安定に富む造型です。昭和36年(1961年)に補修をした際に、不動明王の種子(密教で仏・菩薩など各尊を梵時字で表したもの)「カーン」を3047字筆写した15mにも及ぶ墨書一巻が胎内から発見されました。また、本堂欄間彫刻は、安房の名工・武志伊八郎伸由の作です。文化11年(1814年)に製作されたと言われています。「波の伊八」と呼ばれ「関東で波と竜を彫るな」と言われるほど、波涛の力強いうねりを現した傑作が多くあります。飯尾寺の欄間は、伊八の晩年の作品で円熟した技巧を十分に発揮しています。欄間の竜は仏法守護の八部衆の一つで特に不動明王を本尊とする寺院の境内などにはその造形が建てられています。昭和51年(1976年)に長柄町の有形文化財に指定されました。

有り