小佐のお亀さん 浄土寺

大亀の背中には「奉大海龍大神」の文字が彫られています。
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大亀の背中には「奉大海龍大神」の文字が彫られています。
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延命長寿、当病平癒の霊験あらたかな龍亀大菩薩が祀られています。
明治42年(1909)9月、浄土寺の開山・亀岳鶴翁和尚の夢枕に白髪の老人が現れ、「私は永い間、海で暮らしてきた大亀です。近く天寿が尽きようとしています。私を迎えてお祀りすれば、諸願成就されるでしょう。」と話したという。老人は3日続いて現れ、その翌日、なんと体長2m30cmという巨大な亀が村の海岸に漂着する。村人の通報に驚きながらも和尚は亀に「今より貴方を神として我が境内に奉安します。」と告げた。それを聞いた亀は穏やかな顔で眠るように旅立ったという。その甲背には「奉大海龍大神」の文字と伊賀上野の谷村佐助らの名があった。実はこの谷村という人は、白髪の老人の夢告を受けたことにより、お告げに従い、二見ヶ浦で漁師の網にあった海亀を大金で引き取って17日間供養し、再び二見ヶ浦に放っている。その日が9月2日。豊浜に大亀が漂着したのが9月10日だったという。この不思議な縁によって霊亀がお祀りされて以来、浄土寺は「お亀さん」として親しまれている。

無し