千歳車塚古墳

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千歳車塚古墳
史跡・庭園
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千歳車塚古墳は、全長約80メートルにも及ぶ口丹波最大の前方後円墳で、6世紀前半ごろ、丹波を治めた大首長の墓だと考えられています。この頃、ヤマト政権に大きな変化が起こり、新勢力の代表である継体天皇が即位しました。時代の変化の象徴として、継体天皇は新しいデザインの古墳を造りましたが、千歳車塚古墳の墳丘はどちらかというと古いデザインであるため、千歳車塚古墳に眠る人物は、旧勢力に属した人物ではないかとする説があります。しかし、この古墳には二重の濠が巡らされ、濠と濠の間が一部広くなっているところがあります。この構造は、継体天皇陵と有力視されている今城塚古墳(大阪府高槻市)と非常によく似た構造であることや、千歳車塚から出土した円筒埴輪が、今城塚古墳と同種のものであったことから、千歳車塚古墳の被葬者は、継体天皇即位以前に擁立されるのを辞退した倭彦王ではないかと考えることもできます。口丹波最大級の王の墓は、混乱の時代の謎を秘めたミステリアスな古墳でもあります。
無し