ナカンダ浜

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ナカンダ浜
史跡・庭園
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沙弥島の北東面にあるのナカンダ浜は,史跡の浜ともいえる小じんまりした海岸である。満潮の時には,石畳の遊歩道のすぐ横まで海面がせりあがり,澄んだ水に小魚が並んで泳ぐのが見える。ナカンダ浜では,縄文式土器,サヌカイト製石器が出土し,製塩に使用されたと考えられる古填時代前~後期(4~7世紀)の師楽式製塩土器も出土している。 また島の南側,番の州埋立地に最も近い権現山(28m)の西端に,古墳時代中期頃の方墳千人塚があり,その付近には,9基にのぼる古墳が群集している。県指定の史跡で,沙弥島の出身といわれる理源大師聖宝(839年~909年)の母の墓とこの島では伝える。聖宝は東密小野流の祖で,京都醍醐寺を開いた名僧である。
ほかにも,沙弥島には,いくつかの横穴式石室墳があるが,そのうちナカンダ浜の西の山にある白石古墳は,昔の姿をよく残している。眼下に古代製塩遺跡ナカンダ浜を見下ろし,須恵器・金環などのほかこの浜から出土する師楽式土器が副葬されていた点は注目される。
有り